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書き取り
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意味
等位接続詞というのは、それをはさんだ2つの節同士が文法的には対等の関係があります。
節 A が先にあり、従属接続詞をはさんで節 B が追いかけるとしますと、それぞれ単独でも成り立つ文章が2つあって、その「つながり方」を接続詞が助けているという関係にあります。
節 A が先にあり、従属接続詞をはさんで節 B が追いかけるとしますと、それぞれ単独でも成り立つ文章が2つあって、その「つながり方」を接続詞が助けているという関係にあります。
Because
従属接続詞としては that と並んで最も基礎段階からでも習う重要語でしょう。実際、非常によく使われる単語ですね。
「 節 A (,) because 節 B 」の形式で
「節 A (主節)の理由を節 B(従属節)が述べる」
主節が先の場合、because の前にコンマを打つ文法的義務はないのですが、次のような例ではコンマがあるとないとでは意味が大きく変わってきますので注意が必要です。
I do not love him because he is rich.
彼が金持ちだという理由で彼を愛しているわけではない。
I do not love him, because he is rude.
彼は無作法なので、彼のことを愛していない。
この違いは「副詞」の中でも解説しましたが重要なことなので再確認しましょう。
「 節 A (,) because 節 B 」の形式で
「節 A (主節)の理由を節 B(従属節)が述べる」
主節が先の場合、because の前にコンマを打つ文法的義務はないのですが、次のような例ではコンマがあるとないとでは意味が大きく変わってきますので注意が必要です。
I do not love him because he is rich.
彼が金持ちだという理由で彼を愛しているわけではない。
I do not love him, because he is rude.
彼は無作法なので、彼のことを愛していない。
この違いは「副詞」の中でも解説しましたが重要なことなので再確認しましょう。
上の図に示した通り、because の前にコンマがあるとないとでは「 not の勢力範囲」に違いが生じます。あくまでも文全体の意味によって決まることであり機械的なルールではありませんが、「否定を含む節」についてその理由を「 because 節 」で述べる場合は常にコンマを打つのが無難です。
I don't love him because he is rude.
(愛していない。なぜなら無作法だから)
は従属節を前に出して
Because he is rude, I don't love him.
(無作法だから愛していない)
としても文意は同じですが、
I don't love him because he is rich.
(金持ちだから愛しているわけではない)
の方は
Because he is rich, I don't love him.
とはできません。こうすうると「金持ちだから愛していない」となり文意がまるで違ってきます。
同じ意味を保つためには
Not because he is rich, I love him.
(金持ちだという理由によるのではなく、愛している)
としなければなりません。
実際の会話では読み方にも違いがありますし、しかるべき文脈・前後関係を踏まえれば誤解されることはまずないのですが、書かれた文章では、このコンマ1つがあるかないかで大きな誤解を招く可能性もあります。上記は代表的な例なのでよく吟味してしっかり理解していただきたいと思います。
I don't love him because he is rude.
(愛していない。なぜなら無作法だから)
は従属節を前に出して
Because he is rude, I don't love him.
(無作法だから愛していない)
としても文意は同じですが、
I don't love him because he is rich.
(金持ちだから愛しているわけではない)
の方は
Because he is rich, I don't love him.
とはできません。こうすうると「金持ちだから愛していない」となり文意がまるで違ってきます。
同じ意味を保つためには
Not because he is rich, I love him.
(金持ちだという理由によるのではなく、愛している)
としなければなりません。
実際の会話では読み方にも違いがありますし、しかるべき文脈・前後関係を踏まえれば誤解されることはまずないのですが、書かれた文章では、このコンマ1つがあるかないかで大きな誤解を招く可能性もあります。上記は代表的な例なのでよく吟味してしっかり理解していただきたいと思います。
When 「時間表現の」
(a) It was raining when I woke up.
基本語順:「主節」が先で「従属節」があと
(b) When I woke up, it was raining.
従属節を前に出した形。コンマで区切る。
時を表す従属接続詞の最も代表的なものはやはり「 when 」でしょう。 もともとは疑問副詞として「いつ」を表しますが、「それがいつかといえば」の気持ちから接続詞としても用いられます。
主節と従属節の関係は本来「主・従」の順序で現れるものであり、基本は (a) の順序です。情報順序としては「晴れていた。それが『いつ』かといえば私が目覚めたとき」という流れです。これは主節について「それがいつかを補足しておこう」という気持ちがあとから追いかけるものです。
(b) の語順は先に「いつのことか」をはっきり伝えておいてから、そのとき何があったのかという本論に移る流れです。これは基本語順を変更しているため、従属節の終了時点でコンマによる区切りを示します。日本語の句点(、)は「息継ぎ」のような意味合いで用いられることが多く文法的義務とまで言えないところがあります(古い日本語には一切の句読点がなかった)が、英語では文章構造と密接に句読点が関わっており、文法的根拠により打たねばならないコンマというものがあります。
同じ when であってもその前にコンマがあると少し変わってきます。
I was watching TV alone, when the phone rang.
私はひとりでテレビを見ていた。すると電話のベルが鳴った。
このような「, when 」は「とその時」のような意味であり、等位接続詞に極めて近い働きをしているといえます。事実関係としては「テレビを見ていたら電話が鳴った」も「電話が鳴ったときにテレビを見ていた」もほぼ同じことだといえますが、コンマで前半が切れていることにより、「ここまでで1つの話が終わった」という感じとなります。読むときにもコンマの位置で間が空けられます。
なお when は過去、現在、未来のいずれの時間設定にも用いることができますが、過去と現在については「実際に起きたこと、実際にそうしていること」が時間設定に用いられるので節の述語動詞は「直説法(事実描写の形)」となりますが、未来の時間設定の場合は「そうなる」と述べているわけではないので本来は仮定法現在が使われます。
When he comes, please call me.
彼が来たら呼んでくれ
(comeは原形。形式的、古い英語)
ここで未来だからと「 When he will come 」にはできません。「he will come」というのは「直説法未来:現在における未来についての予測」ですから「彼は来ます、来るでしょう」と述べるものです。日本語でも「彼は来るでしょうとき」なんていかにも不自然であるのと同様、未来についての想像にすぎない「彼が来たら」は事実描写ではないのです。
だから厳密には仮定法現在が用いられ、主語に関係なく述語動詞は原形となるのが本来正しいのです。しかし「he come」という「三人称単数主語を原形動詞が追う」というパターンが現代英語の習慣になじんだものには抵抗感があるため、「現在形で代用」されるようになりました。その結果、
When he comes, please call me.
というのが現代英語では標準的です。
言葉の背景や深い事実に無頓着で乱暴な説明しか書かれていない解説書だと「時・条件を表す副詞節の中では未来のことでも現在形を使う」としか書かれていません。それは厳密にいうと
「時・条件を表す副詞節の中では、未来のことは事実描写ではなく想定なので仮定法現在を使うのが本来正しかったが、現代英語では直説法現在で『代用』するのが普通になっている」
基本語順:「主節」が先で「従属節」があと
(b) When I woke up, it was raining.
従属節を前に出した形。コンマで区切る。
時を表す従属接続詞の最も代表的なものはやはり「 when 」でしょう。 もともとは疑問副詞として「いつ」を表しますが、「それがいつかといえば」の気持ちから接続詞としても用いられます。
主節と従属節の関係は本来「主・従」の順序で現れるものであり、基本は (a) の順序です。情報順序としては「晴れていた。それが『いつ』かといえば私が目覚めたとき」という流れです。これは主節について「それがいつかを補足しておこう」という気持ちがあとから追いかけるものです。
(b) の語順は先に「いつのことか」をはっきり伝えておいてから、そのとき何があったのかという本論に移る流れです。これは基本語順を変更しているため、従属節の終了時点でコンマによる区切りを示します。日本語の句点(、)は「息継ぎ」のような意味合いで用いられることが多く文法的義務とまで言えないところがあります(古い日本語には一切の句読点がなかった)が、英語では文章構造と密接に句読点が関わっており、文法的根拠により打たねばならないコンマというものがあります。
同じ when であってもその前にコンマがあると少し変わってきます。
I was watching TV alone, when the phone rang.
私はひとりでテレビを見ていた。すると電話のベルが鳴った。
このような「, when 」は「とその時」のような意味であり、等位接続詞に極めて近い働きをしているといえます。事実関係としては「テレビを見ていたら電話が鳴った」も「電話が鳴ったときにテレビを見ていた」もほぼ同じことだといえますが、コンマで前半が切れていることにより、「ここまでで1つの話が終わった」という感じとなります。読むときにもコンマの位置で間が空けられます。
なお when は過去、現在、未来のいずれの時間設定にも用いることができますが、過去と現在については「実際に起きたこと、実際にそうしていること」が時間設定に用いられるので節の述語動詞は「直説法(事実描写の形)」となりますが、未来の時間設定の場合は「そうなる」と述べているわけではないので本来は仮定法現在が使われます。
When he comes, please call me.
彼が来たら呼んでくれ
(comeは原形。形式的、古い英語)
ここで未来だからと「 When he will come 」にはできません。「he will come」というのは「直説法未来:現在における未来についての予測」ですから「彼は来ます、来るでしょう」と述べるものです。日本語でも「彼は来るでしょうとき」なんていかにも不自然であるのと同様、未来についての想像にすぎない「彼が来たら」は事実描写ではないのです。
だから厳密には仮定法現在が用いられ、主語に関係なく述語動詞は原形となるのが本来正しいのです。しかし「he come」という「三人称単数主語を原形動詞が追う」というパターンが現代英語の習慣になじんだものには抵抗感があるため、「現在形で代用」されるようになりました。その結果、
When he comes, please call me.
というのが現代英語では標準的です。
言葉の背景や深い事実に無頓着で乱暴な説明しか書かれていない解説書だと「時・条件を表す副詞節の中では未来のことでも現在形を使う」としか書かれていません。それは厳密にいうと
「時・条件を表す副詞節の中では、未来のことは事実描写ではなく想定なので仮定法現在を使うのが本来正しかったが、現代英語では直説法現在で『代用』するのが普通になっている」
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